社内恋愛発令中【完】

「なに焦ってんだよ」



スーツを脱ぎ、ネクタイを緩める格好が様になる。



ワイシャツの襟元から覗く素肌に、ドキドキとしてしまう。



「夕飯作ってくれたの?」



「あ、あの、迷惑でしたか…?」



恐る恐る見上げた顔。



蒼井さんはあたしの頭を撫でると笑った。



「嬉しいよ」



胸がきゅうっと音をたてる。



苦しくなるような感覚。



「いま用意します…!」



蒼井さんの横を通り過ぎ、お皿を用意しようとしたあたしの肩を、蒼井さんが掴んだ。