社内恋愛発令中【完】

と、蒼井さんが時計を見上げて小さく声を漏らす。



そろそろ出勤の時間らしい。



「双葉は一応休めよ」



あたしも出勤しようと立ち上がると、蒼井さんから制止の声。



「そ、そんなわけには…」



「それにいるんだろ、会社に」



全てを分かっているような目があたしを捉える。



昨日のことを思い出すと、今でも体が震えてしまう。



「俺がなんとかするから、今日は休みなさい」



部長命令、とあたしを座らせると、その場で着替え出す蒼井さん。



咄嗟に目を隠して顔を背ける。



「な、なんとかするって…どうするんですか…?」