社内恋愛発令中【完】

頭を下げると、今度は悪戯な笑みを浮かべる蒼井さん。



「添い寝して良かったの?」



「い、いいわけないです…!」



まだ眠気のある蒼井さんのトロンとした目が、より一層あたしをドキドキさせた。



「俺だから何もなかっただけで」



蒼井さんが布団を掛け直しながら呟く。



「簡単に、男の家なんて行くもんじゃねーよ」



「…っ」



そう言うが早いか、蒼井さんは立ち上がってキッチンの方へ。



違う。



あたしは蒼井さんだから、一緒にいてほしいと思った。



他の誰かじゃ、そうはならなかったんだ。