社内恋愛発令中【完】

蒼井さんのおかげで、体調も戻ったようだ。



夜遅くまで仕事をして、あたしを朝まで看病して、自分のベッドにあたしを寝かせて。



あたしは自分のことしか考えてなかった。



布団の擦れる音で、蒼井さんがハッと目を覚ます。



「ごめん寝てた…体調は?」



朝一の蒼井さんの声は、いつもより掠れていて色っぽい。



「あ、蒼井さんのおかげで、すっかり良くなりました」



「そっか…」



あたしの言葉を聞いて、安心したのか表情を緩める蒼井さん。



その朝陽までを味方にした微笑みに、あたしは目を奪われる。



「よく眠れた?」



「はい!…ごめんなさいベッド使っちゃって…」