社内恋愛発令中【完】

「っはい…!」



風邪を引いてるせいか、声がうわずる。



『電話出るの早いな…体調は?』



「すこぶる悪いです…」



蒼井さんの声が心に染み渡るようだった。



安心して、自然と笑みが零れる。



「蒼井さん…」



『どうした?』



声だけなのに、蒼井さんが今どういう表情をしているか、どうして想像できてしまうんだろう。



「…寂しいです」



あたしはいつから、こんなに寂しがり屋になったのだろう。



自分の言ったことがどれだけ迷惑か、言ったあとに気づく。