社内恋愛発令中【完】

「あれ?ここ?」



と、蒼井さんが急に立ち止まる。



何かと思えば、既にアパートに着いているではないか。



「話してたから早く感じますね」



蒼井さんを見上げて言う。



少し寂しかった。



「そんな顔して見るなよ」



なのに蒼井さんは、そんな冷たいことを言う。



何故かショックを受けて、目線を逸らした。



「帰れなくなるだろ」



そんなあたしの頭に手を置いて、眉を下げ笑う蒼井さん。



胸の奥が疼いた気がした。