社内恋愛発令中【完】

「じゃあ他の誰かが…?」



「俺はそう思う」



不安が不安を、謎が謎を呼びどうしようもない。



「とりあえず、今日から帰りは俺が送るから」



蒼井さんが持ってた写真を破り捨てながら言い放つ。



蒼井さんがそう言うだろうことは、言う前から分かっていた。



だからこそ言いたくなかった。



「あたしは大丈夫です」



「大丈夫じゃないだろ、なんかあったらどうするんだよ」



「大丈夫ですよ!それに蒼井さんに迷惑は「やめろ」



あたしの言葉を遮ったのが蒼井さんだと気づいたのは、蒼井さんの顔を見てからだった。



いつもより低い声が、部屋中に響き渡ったのではないかと思うほどだ。