社内恋愛発令中【完】

そうして時間は過ぎ、気づいた頃にはお昼休みになる5分前。



うん、と背伸びをして蒼井さんを見ると、パソコンを眉間にしわを寄せて見ている。



蒼井さんの秘書になってから、蒼井さんの表情や行動を目にすることが多くなったが、パソコンをしかめっ面しながら見てる時間が長い。



当たり前と言えば当たり前だが、少し蒼井さんの体が心配になる。



「くるぞ」



と、蒼井さんが扉の方を見て呟いた。



あたしもまたか、と身構える。



「詩苑ちゃーん!」



案の定、ノック音と共に入ってきた蓮也さん。



蒼井さんが呆れた表情を見せる。



「いい加減、諦めたらいいと思うよ」