社内恋愛発令中【完】

「聞いてくれてありがとう」



そろそろ戻らないと、蒼井さんにまた疑われてしまう。



遥さんは元気良く頷いて笑った。



「当たり前!いつでも詩苑ちゃんの味方だから!」



遥さんの笑顔は、大丈夫だという気にさせてくれる。



元気を分けてくれる。



「詩苑ちゃんの取り柄は元気でしょ。ほら笑って!」



「うん!」



もう一度お礼を言って、あたしはトイレから出た。



まだ不安が消えたわけじゃない。



だけど不安がってても仕方がない、と開き直ることにした。



きっとちょっとしたイタズラだ。