社内恋愛発令中【完】

話し終わると、遥さんは優しく背中を叩いてくれた。



涙腺が緩んでしまって仕方がない。



「でも、そんなことするの桜瀬さんしか考えられない…」



「あたしも分からない…」



どうやら遥さんも、あたしと同じ意見のようだ。



「とりあえず落ち着いて?」



遥さんが優しい顔をして言うから、あたしは深呼吸をして落ち着きを取り戻した。



「もしそれが桜瀬さんでも、桜瀬さんじゃなかったとしても、悪質なイタズラってことに変わりはないよ」



「…うん」



「大丈夫!なんかあったら私に言って!」



すぐ飛んで行くから!と笑う遥さんを、心の底から頼もしいと思う。



できるできないの問題ではなく、そう言ってくれる遥さんの優しさに。