社内恋愛発令中【完】

「そういえば」



しばらく沈黙が長く続き、先に口を開いたのは蒼井さんだった。



「最近、桜瀬がご機嫌だって聞いた?」



桜瀬という言葉にピクリと肩を揺らしたが、思いもよらないその話しに首をかしげる。



(桜瀬さんが、ご機嫌…?)



「蓮也が見てる限りじゃ、最近イキイキしてるって」



あたしが蒼井さんの秘書として働くようになって、ずっと恨みを持たれてるかと思ってた。



今朝のことだって桜瀬さんの仕業だと…



「何でそんな元気なんでしょう…」



呟くあたしに、蒼井さんは鼻で笑って言う。



「好きな人でもできたんじゃないの」



「そんなはず…!」