社内恋愛発令中【完】

「だけど…!」



「そんなに秘書になりたいんですか?」



桜瀬さんを試すような物言い。



「…はい」



「それはどうしてです?」



蒼井さんは、桜瀬さんが自分に好意を持っていることに気づいてる。



恐ろしい人だ。



「…っ」



桜瀬さんは言葉を詰まらせ、その顔を歪めた。



「失礼、しました…」



やがて頭を下げると背を向けて出て行く桜瀬さん。



最後にあたしを見たその目は、憎悪でいっぱいの目だった。