社内恋愛発令中【完】

「誰が助けてやったと思ってんの?」



あたしはようやくここで気づく。



「うっ…」



あぁ、ハメられたんだと。



「これからよろしく頼むよ、秘書さん」



これから先が見えなくて、だけど今までの倍疲れることは目に見えている、そんな未来。



「もうあんな思いさせないよ」



こういうときにそんな顔するのは卑怯だ。



仕方ない、と思う他ないじゃないか。



「…はい」



それからあたしは、机と荷物を移動すると、秘書としての毎日が始まった。