社内恋愛発令中【完】

上司としての責任を分かってる人なんだ。



「そこで提案」



と、蒼井さんが涙を拭うあたしに笑いかける。



その笑顔がいつもの悪戯な笑みだったことに、このときのあたしは気づかない。



「もう同じ失敗はしたくないよな?」



「もちろんです…!」



「もっと働ける人になりたいよな?」



「はい…!」



返事をするあたしに、蒼井さんはよし、と頷き



「俺の秘書になれ」



言った。



「……え?」