わたしは慌てて平然と門に入ってこようとする男子生徒を止める。 「うぉぉおおおい! 止まれ!!そこの男子生徒!!!」 知恵に気付き、イヤフォンを外しながら挨拶する男子生徒。 「ん? あぁ、あいさつ? おはようございまーす」 「うん、おはよう! …じゃなくてー!!!!!」 「え、まだなんかあるの?」 「まだって、お前を止めたのは挨拶じゃないわ!!! いや、挨拶もだけど!? 髪じゃ!髪!!!」