「お、俺の!?

サイズ違いすぎんだろ!!」


ふむ…!確かにそうか…でも、今はバッシュが欲しい…!!


困っていると、巫美がドリブルしながら大声で叫ぶ。


「嶺央〜!
巫美のバッグの横のバッシュケースの中にもう1個スペアあるから〜、取ってきて〜!」


「ったく、めんどくせーな!」


「グズグズ言うなっ!シャキッとしろ!」


「う、はい…!」


亜衣の喝に口をつぐみ、急いでバッシュを取り出し、知恵に投げる。


「さんきゅ!」


急いでバッシュに履き替える。


「動く?」


「ちょっとだけね。

巫美、バッシュありがと」


あんなくるりんぱに、なめられたままじゃ終わりたくても終われないわっ!!


バッシュ履いたのだって、ただの気休め。

そんなの分かってる…!


でも、あの時の感覚を取り戻すには…。