そんな、絇瑠をどかして、審判席の主審の元へ行く。


そして、知恵が机をバンッと手を置く。

ビクッとする主審。


「ふ、風紀委員長…?」


「風紀委員長としてではなく、ただの一個人(イチコジン)の生徒、琴吹知恵として提案があります」


「え、えーと、な、何の御用でござりやんすか?」


「本当の優勝決めませんか?」


「へ、?はい?」


キョトンとする主審に負のオーラが出始めちゃうわたし。


あぁ、もう、一度で理解してよ…。


「男子の優勝と女子の優勝で試合しませんか?」


「でもそんなの、男子が優勝するに決まって…「じゃあ、試合して確かめてみましょうよ」


ほら、そうやって男子と女子では相手にもならない、みたいな、言い方。


「でも、君は今まで出てなかったんじゃ…」


「それは、理事長にしっかり許可をもらっていたからです。
疑うなら聞いてみてくださいよ。


自分の判断に任せるように、と言われていたので、今から自分も参加しようと思います。

それなら、いいでしょう?


ねぇ…?」