ふぅ…っと深呼吸したかと思うと、シュートを打つ。


シュッ!


綺麗な弧を描いて、ボールがゴールに入っていく。


スパッ…


ドクンッ!


「っう……!」


視界が一瞬ボヤける。


だめ…!
落ち着け…!
悟られるな…!


ふぅ…と息を吐きながら、落ちてきたボールを拾う。


「分かった?」


くるりんぱの方を振り向くと絇瑠は、呆然とわたしをの方を見上げる。


「え、委員長、バスケ出来んの!?


スリーポイントシュート、簡単に入れちゃうとか何者!?


今のすげー、綺麗。


え、でも、委員長的には出来なそう…!


でも、すごかったー」


尊敬の眼差しでこっちを見てくる問題児。