「ジャンケン…?
そんなんでいいの?
いいよ」
なんだ?
キスからジャンケンなんて…?
「Let's fight over the kiss of Chie.」
まぁ、こっちの方が楽だしね!
その時、わたしや巫美達、女子軍団の誰1人として絇瑠が言った英語を聞いていなかった。
「ジャーンケーン」
「「ポイ」」
知恵▷パー チョキ◁絇瑠
「やったぁ!
俺の勝ち!!!!」
おぉ…負けた。
泣き。
たかがジャンケン…されどジャンケン…。
地味に落ち込んでると、急に絇瑠が近づいて来たと思ったら…
頬に柔らかい温もりが触れた。
…カイロ?
いやいや、この季節カイロまだ必要ないでしょ?
え?
知恵が呆然と目をパチパチさせる。
誰1人として、動かず固まっている。
そんな中、絇瑠だけが動く。



