「そうだよ、俺ちゃんと染め直したの! 偉いでしょ? ご褒美欲しいな!」 ニコニコ顔で甘えてくる犬のようにわたしを見上げてくる。 「偉くはないかな? 生徒手帳に書いてあるし… 当然だからね。 ご褒美? 何が欲しいの?」 まぁ、これで逆上させてこの学校を荒れさせられたら困る。 聞くだけ聞こうじゃないか。 すると、女子軍団がムカついたのか話し声が聞こえる。 「なに、あの女」 「まじ、ブス」 「少し、絇瑠君と仲良いからって調子乗ってる」 「ブスが調子のんなし」 「絇瑠君が穢れる」