「おかえり〜!」


「ただいま?」


巫美の笑顔に釣られたけど、今の返答で合ってる?


そう思っていると、急に頭に何かが当たる。


「いてっ!
誰!?」


慌ててノートで身を守りながら叩いた主を探ると、男子Aが土下座してるではないか!


「ふははは!

誰かがわたしに向かってひざまずいているよ!


地位が上がったぜ!
うっへへ!!」


「知恵ちゃん、キモい」


巫美がガチトーンでしかも悪意がこもったような〝ちゃん〟付けでわたしに言うもんだから、慌てて口調を直す。


「で、なんか用?

嶺央」