トゥルン トゥルンッ トゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥルルーン(某怪盗の有名な曲)

「やぁ、我が名は怪盗チエ!
宿題を提出しに来たのさ!」


という茶番はさておき、サボってるとはいえ成績はあまり落としたくないから宿題だけでも提出しとこうと思ってる次第です、はい。

めっちゃ矛盾してるね!気にしない!


でも、怪盗チエやらかしました。
休み時間のタイミングで学校着いちゃったのよね…うーん。


そういうわけで、ソロリソロリと裏庭を
通ってるわけなんだけど…人が多い。


風紀委員だから、サボるなんて言語道断なんだけどね!えへ!


なーんて、かわいく某お菓子店のペコ…うゔん!○コちゃんみたいに舌を出しながら頭を小突いてたら…


「こ、琴吹…先輩…?」


あろうことか、見つかってしまった。
Oh No!!!!

斧がないときに言う言葉も、オウノー(殴
はい、黙ります。


「あ、歩影君。
や、やっほー…?」


「やっぱり、琴吹先輩だ!!
絇瑠に連絡しなきゃ!!!」


「あーわー!!
ちょ、歩影君、スマホ没収〜!!」


連絡しようとしたら歩影君の手から急いでスマホを奪うと、リュックの中に放り込む。


「ちょ、琴吹先輩!なんで…!!
返してくださいよ!」


「…だめ。
今日わたしが学校来てることを秘密にしてくれるなら、返してあげる」


「…それは無理そうですね。
俺嘘つくの苦手なんで…絇瑠に対しては」


「ほう、わたしに対しては余裕で嘘つくと…ふむ、永久的に没収だな」


「え、ちょ、わー!!
流石にそれは琴吹先輩勘弁してください!


…それよりも先輩。
俺、海荷先輩の話を絇瑠と一緒に聞いたんですけど…本当なんですか?

…どうも話がおかしい気がして……。」


急に真面目な顔をして切り出す歩影君。

うーん、話してもいいのか…うむ…
あの風紀チェックの時も私のこと庇ってくれたし、柚歌の話を鵜呑みにしないあたり…信用してもいいのかな…。