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「…これは、なに?」
・・
冷ややかな目であるものを見下ろす亜衣。
「えーっと、俺の後輩かな」
・・
苦笑いをしながらそのもの、いや人を見る嶺央。
「それは誰だって分かるよ〜
この状態はどういうこと〜?」
椅子の上で足を組み、頬杖をつきながら見下ろす巫美。
「邪魔なんだけど、坂本」
そう、さっきから言っていたもの、いや人は
亜衣の座席のすぐそばで土下座をしている坂本絇瑠のこと。
「…邪魔なのは十分承知です!
折り入ってお願いがあります」
「断る」
土下座をする絇瑠の願いを間髪入れずに拒否する亜衣。
「フーッ!クールビューティー!
亜衣、素敵!」
「おい、とりあえず絇瑠…顔を上げろよ」
茶化す巫美と後輩の肩を持つ嶺央。
「こんな土下座程度じゃ足らないんです。
だから、顔を上げるなんて滅相もございません!!
でも、教えて欲しいんです!真実を!」
「嫌よ、こんな無神経な奴に知恵のことなんか、話したくない。
まして、こんな風に知恵を学校に来れなくさせるお手伝いをしたような奴に教えるもんですか」
亜衣は土下座する絇瑠の横を通り過ぎ、席に着くと本を開き、読み始める。
「お願いします!」
「い、や」
もう土下座する絇瑠を一切見ないで返事をする亜衣。
「教えてくれるまでここに居座ります」
「ふーん、あっそ。
勝手に居座れば?
どうせ、先生が来てつまみ出されるだけよ」
キーンコーンカーンコーン



