その写真は大々的にはバスケの名門校の紫凜中が優勝したことをテーマにしていた。
その紫凛中のスタメンに柚歌先輩はおらず、相手のチームに柚歌先輩はいた。
ドキッとしたのは、それだけではない。
優勝カップを持った知恵先輩の顔は笑顔だったが、今の笑顔とよく似ていた。
嬉しいけど複雑そうな顔をしていた。
ハッキリ言って辛そうに見える。
その奥で、柚歌先輩らしき人がニヤリとほくそ笑んでいた。
やっぱり、2人には因縁があったんだ。
そして、俺が聞かされた柚歌先輩の話は嘘だったんだ。
柚歌先輩は中3の時に知恵先輩にいじめられて怪我をして、バスケができなくなったと言っていた。
でも、このウィンターカップに出場してるということは…あの怪我の話は嘘。
俺はまんまと騙され、知恵先輩を傷つけたんだ…。
「くそっ…」
静まった朝の図書室に絇瑠の悔しそうな声が響く。
「だったら、もう1回笑わせてあげたらどうですか?」
「!」
突然の声にバッと顔を上げる。
そこには…



