ひとつひとつの言葉がわたしにグサグサ刺さる。


痛い。


違う。

違うよ。


「みんな、ブランクがあること分かっててくれてるもん!

あなたみたいに上辺しか見てない人に言われたくないっ!



わたしはあなたよりも長くみんなといるのよ!?

あなたのものの見方なんて信じない!



わたしは変わったの!


もう、あなたなんかにビクビクしない!

もう失うものは、あなたのせいで失ったわよ!

これ以上、何も失わない!!!!」


柚歌が口を開く前にプリントをまとめ、カバンを持って教室を出て行く。


「…逃げて行くんじゃ、意味ないのにね…ふふふ。


何も失わない…かー」