「あたしも今日から入部なのよね〜。
一緒に行ってもいいかしら?」
「わたしと行くと遅くなりますよ。
新しく入るんだから早く行ったらどうですか?」
「へ〜、この程度言い返せるようになったのねぇ〜。
成長ね、おめでとう。
ねぇ、でもそんな努力無駄。
所詮あなたはあたしには勝てないの」
勝ち誇った顔で座っている知恵を見下ろす。
「どういうことよ」
「よく考えてみなさい。
あなたがバスケに戻るってことは周りを苦しめるだけよ。
みんなが幸せそうに楽しそうにしてるのは、ほんの一時期だけ。
そんなのすぐに終わるわよ」
「そんなことない!!!
先輩達、後輩達はわたしのことを認めてくれた、慕ってくれた!
わたしのことを…本当の自分のことを知っても嫌いにならないでくれた!
今までとは違う!!!」
「それは良かったわね。
本当のことって言っても全体の何%?本当の自分とか言っておきながら大事なことは言ってないんでしょ?
家族を崩壊に導いたこととか、ね。
それに慕ってくれる、認めてくれるなんて、そんなのお友達ごっこなだけ。
みんなそんなこと言って離れていったじゃない。
それに、大事なこと忘れたの?
あなたはあたし達先輩をはじめとして、巫美も亜衣も嶺央も挙げ句の果てには家族まで傷つけた。
それなのに、よくもまぁのうのうとバスケなんか出来るわね。
誰もあなたのバスケへの復帰なんて望んじゃいないのよ。
それに今までバスケをやって来なかったやつが、入ってきたってスランプの塊、邪魔でしかない。
気付きなさいよ。
自分は必要とされてないって」



