「でも〜、そんなのどうでもいいし〜?

巫美達が知恵のこと守るからっ!
絶対に1人になろうとしちゃダメだよ?
我慢しちゃダメだからね〜?

巫美達だって成長したんだもん、自分のことぐらい責任持てるから〜ちゃんと反抗していこう〜!

ってか〜、ぶちのめさないと巫美が許さない〜」


「私もやっと知恵を元に戻しかけたのに振り出しに戻す様なことはしないわ。

それにバスケ部の時期部長候補に知恵があがってるの。
だから、バスケ部が柚歌先輩に侵されるようなことはさせないわ」


「俺達のそばに常にいろよ?
何されっか分かんねーんだから。


さっきだって、言い返すの本当は少し怖かったんだろ?
無理すんなって」


みんなが真剣に言うもんだから、婆や、感動しました!

なんて、優しい子達に育ったんだ!


「ありがとうさぎー!

でもね、わたしも言い返したりしなきゃいけない。

バスケは個々では勝てない…、でも、連携だけでも勝てるわけでもない。

個々の力も強くなきゃいけない。


わたしはあの時何も出来なかった自分から抜け出すの。

やり返すよ。
絶対に」


「やり返せるものならやり返してごらんなさい。

どうせ、貴方はカゴの中の鳥。
動けないんだから。

カゴの中でもがき苦しむのがお似合いよ」


柚歌が知恵達の机の横を通り過ぎる時にボソッとつぶやく。


「…負けない。

ちゃんとやり直すって決めたから。
友達にも誓ったんだから。


引かない。
食われてたまるか」