「ねぇ!どうなの?!歩影君!」


周りの目など気にせず興味津々に聞く巫美ちゃん。


強ぇえ…。

1番肝っ玉が据わってるのって巫美な気がする…。


おとなしく歩影君の返答を待っていると…衝撃的な返答が返ってきた。


「…そうだ…と言ったらどうしますか?」


思わず目をむいてしまうわたし。


「え、ほ、歩影君。

じょ、冗談でしょ??


だって、ホモって同性愛者ってことだよ!?
まさか、そんなキモい人なんて…そんなわけないよね!?」


あ、今、全国のホモの人敵に回したかも…。

全国のホモの皆さん、ごめんなさいっ!


しかし、わたしの悲痛なる願いはバッサリ切り捨てられた。


「僕は、ホモです」


「いやぁあぁあああ!!!


聞こえない!聞こえないよ!
健全なJK2にはホモなんて聞こえない!!

まして、真面目そうな歩影君がホモなんてありえない!!」


うわぁぁあ、わたしの第一印象の真面目でいい人像を壊さないでぇええ!!