だけど、あたしの想いは簡単にも打ち崩されてしまった。 「山崎先輩……」 もう少し早く気付いて、お店に戻れば良かった。 時間が少しでもいいから戻ってほしい。 「花ちゃん、ここで働いてるの?」 山崎先輩はあたしのバイトの制服姿を下から上に向かって見てきた。 雪名先輩は無言で、あたしとは目を合わせずに違う方向に視線を向けていた。 あーどうしよう。どうやって上手くここを切り抜けよう…。 でも、そう思えば思うほど……頭には何も浮かんでこない。 「えと、あの……実は……」