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ソファーに座っていると、ついボーッとしてしまう。
ビール片手にウトウトしてるいると、突然後ろから、彼にギュッと抱きしめられていた。
鼻を掠める、アルコールの甘い香り。
彼の高い体温を近くで感じる。
「先にシャワー浴びてきていいよ」
一度心臓が大きく跳ねた気がしたが、気がつかないフリをした。
そんな一言に反応してしまう自分が悔しくて、ワザと平然と装う。
私の反応がお気に召さなかったのか、
「何なら一緒に入って洗いっこする?」
なんて今度は悪戯っぽく笑うので、彼の二の腕を抓りあげてやる。すると、「イタッ」と小さな悲鳴が聞こえた。
「じゃあお言葉に甘えて、先に入ってくるわよ」
何故か残念そうにする彼をおいて、
私は勝手知ったるお風呂場へ。
「はぁ……」
既に張ってあった湯船に、お気に入りの入浴剤を投げ落とすと、間もなくシュワシュワーと心地よい音が聞こえた。
この入浴剤みたいに、あの時の記憶も消えてくれればいいのに……なんて。
小さくなって、やがて消えた入浴剤のあった場所を意味もなく眺めて。
何、馬鹿なこと考えてるんだ私……。
ピンク色に染まった水面を見つめながら、過去は変えることが出来ないんだと、現実を突きつけられたような気がした。
ソファーに座っていると、ついボーッとしてしまう。
ビール片手にウトウトしてるいると、突然後ろから、彼にギュッと抱きしめられていた。
鼻を掠める、アルコールの甘い香り。
彼の高い体温を近くで感じる。
「先にシャワー浴びてきていいよ」
一度心臓が大きく跳ねた気がしたが、気がつかないフリをした。
そんな一言に反応してしまう自分が悔しくて、ワザと平然と装う。
私の反応がお気に召さなかったのか、
「何なら一緒に入って洗いっこする?」
なんて今度は悪戯っぽく笑うので、彼の二の腕を抓りあげてやる。すると、「イタッ」と小さな悲鳴が聞こえた。
「じゃあお言葉に甘えて、先に入ってくるわよ」
何故か残念そうにする彼をおいて、
私は勝手知ったるお風呂場へ。
「はぁ……」
既に張ってあった湯船に、お気に入りの入浴剤を投げ落とすと、間もなくシュワシュワーと心地よい音が聞こえた。
この入浴剤みたいに、あの時の記憶も消えてくれればいいのに……なんて。
小さくなって、やがて消えた入浴剤のあった場所を意味もなく眺めて。
何、馬鹿なこと考えてるんだ私……。
ピンク色に染まった水面を見つめながら、過去は変えることが出来ないんだと、現実を突きつけられたような気がした。

