「またいきたいねっ」


Barの階段を上がってすぐ、その言葉が出た。


「わかる〜〜〜」




すっかりいい気分になって。
菜月と別れた後もしばらく余韻に浸っていた。


次はどんなお酒を作ってくれるんだろうとか。



どんな人が、あのお店に通うんだろうとか。




「明日は仕事かぁーーー」



心地よい眠気に誘われて。
自然と憂鬱な気分にはならなかった。