アクアリウムで魅せて

地図アプリで徒歩六分程度。
そのお店の名は『BLUE ROSE』というらしい。


光る看板を頼りに目を凝らしながら歩いていると、


「あっ……、香織こっちっぽい」


大通りから少しそれ
喧騒から離れたところに、





「ぶるーろー……あっ、これだわ」





華やかな名前の割には分かりにくい、小さい看板。
以外とひっそりした場所にそれはあった。


細い入り口から下に伸びる階段が、バーの雰囲気を醸し出している。


カツカツとヒールの音を立てながら、重たそうな木製の扉を押すと、






「いらっしゃいませ。お二人様。カウンター席とテーブル席どちらにされますか」


(うわ、イケメン……)


出会い頭から今時と言ったらアレだけど、顔が小さい某ダンスボーカルグループ似の可愛い男性が出迎えてくれた。



さすが菜月が選ぶお店。イケメン好きなだけあるな。イケメン君の視線から逃げるように、隣の菜月に視線を送る。


……彼女の視線は、既にカウンターでお酒を作る男性に釘付けであったりして。



なんとまぁ。私はわっかりやすい菜月ちゃんをもう一度チラ見しつつ。


「……カウンター席でもいいですか」


「かしこまりました。ご案内します」


彼は口角を爽やかにあげて、私達を案内してくれた。