「だから、あたしの事守ろうとも思わないよね。お義母様守ろうとするんだもんね。」 あたしの口からは、用意していた文句じゃなく、本心が溢れる。 「――…本田?」 「昨日だってさ、あたしの気持ち考えた?無神経な事ばっかり言って。 あたしだって辛いんだよ!!」 ――…そうだ、悲しかったのは、幸人の気持ちが込もってなかったからじゃない。 あたしの事を、考えてない言葉だったからだ。