「ごめんなさい。あたし、何かしたかな?ただ、幸人と楽しみたかっただけやねんけど、何か気に触る事言ったかな?」 あたしは、抱きしめる力を込めた。 「幸人、ねぇ答えて?」 「……莉緒、ごめん」 幸人は、濡れたままのボタボタの手で、あたしを抱きしめた。