「――…ってか、お前さ、何で授業はサボるのに、生徒指導はサボらねんだよ」
幸人は、ちょっと不機嫌な声で言った。
「………確かに、何でサボらなかったんだろ」
あたしは、顎に手を当て、考えた。
「…なあ、中川にどこ触られたわけ?」
幸人は、あたしの方を見て言った。
「――…え?足とかって…幸人っ!?」
あたしの言葉と同時に幸人は、あたしの足を触ってきた。
「――…足のどこらへん?」
……どこらへんって
「太もも?」
―――…って、ちが――――うっ!!
あたし、ムダ毛処理してないっ!!
「ちょっ…止めて!!幸人っ!!」

