「幸人~こっち向いてよ」 あたしは、甘えた声で言う。 「おっ、お前、し、しっ、真剣に襲うぞっ!!」 ――…どもり過ぎだし。 また言い返そうと思ったけど、可哀想だから辞めた。 隣で、幸人の体温を感じる。 布団の中は二人分の体温で、温かい。 なんかこれって… 「初夜っぽいよね~」 あたしは、ぽろっ…と自分の思ってる事を言った。 「――…は?」