あたしは片手を高く上げ、布団の中に空洞をつくった。 「――…は?」 幸人は、目をまるくして聞き返した。 「寒いでしょ?風邪ひいちゃうよ。おいで」 幸人は、ちょっと戸惑ってから言った。 「お前――…襲うぞ?」