『薫side』







教室がうるさくて和哉達と屋上に行った。

屋上には髪の長い学ランのやつがいた。


こっちを見たそいつの顔は

すごく整ってて

女だと思った。


直樹はすぐそいつと絡みに行った。

そいつは蓮って名前らしい。

そして男だと言った。




蓮は理事長室に呼ばれて屋上から

出ていった。

直「蓮ってほんとに男なのかな?」

和「確かに女みたいに綺麗な
顔立ちだったな。」

『和哉。』

和「ん?」

『蓮について調べろ』

和「あ、ああ分かった。」



カタカタカタカタッ








パソコンのキーボードをたたく

音が屋上に響く。

あいつは絶対普通の高校生じゃねえ。


直「薫にしては珍しいね。他人に
興味を持つなんて。」

『、、、まあな。』

まぁ、そう言われるのも仕方ないだろう。

俺が普段人に興味を示すこと

なんて無いからな。

でも、蓮はなんか気になるんだ。




カチカチッ……カチ……



『ん?出てきたか?』

和「いや、ロックが結構固くて。」

和哉でも開けないだと?


和哉は世界No.3のハッカーだぞ!?

やっぱりあいつは普通じゃねえのか?

直「珍しいね。和哉が開けないなんて。」




和「待って。もう少しで開けるかも。」



カチカチッ…カチツ



和「出てきた。、、、え?」

『どうしたんだ?』

直「見せてー!」







嶺崎 蓮 (16)


性別 女





『これだけか?』

和「あぁ。これ以上は無理だ。ハッキング
出来ない。蓮は俺より上のハッカー
だと思う。」

直「てゆーか、蓮ってやっぱり女
だったの?」

『そうなるな。』

直「どうゆうこと?」

俺に聞くなよ。俺だって

わけわかんねぇだよ。


蓮、、、男なのか?女なのか?







和「教室に行ってみよう。」


「『え?』」

和「蓮のクラスメートが何か知ってる
かも知れない。」

まじで言ってんのか?

ハッキングしても出てこねぇんだぞ?

それをクラスメートが知ってんのか?

和「行ってみるだけだ。」









ガラガラガラ



女子1「あ!戻ってきたぁ♡」

女子2「ねぇねぇ、どこ行ってたのぉ?」


女子3「連絡先交換してくれなぁい?」


なんだこいつら。キモいな

『おめぇらに関わってる暇はねぇ。』

…………


黙り込んだな。





さて、と


あいつに聞いてみるか。

クラスのムードメーカーみたいなヤツ

『なあ?』

?「ん?どうしたの?
あ!僕は桜井翔太〈サクライショウタ 〉!
君は、一ノ宮だっけな?」

『ああ。嶺崎蓮について何か
知らないか?』

翔「っ!?」

ん?どうしたんだ?



『何か知ってんのか?』

翔「いや、僕もあんまり知らないけど。
理事長がよく知ってるよ。」

なんか隠してるのか?

まぁいい。理事長に聞いてみるか。

『翔太、ありがとな。』

翔「おう。」

理事長室か。

『行くぞ。』

直和「おう。」

蓮。お前の正体暴いてやるぞ。






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