俺の名前は佐々木亮。
俺は1998年4月15日にこの世に誕生した。
生まれたばかりの俺は、体も大きく立派な赤ちゃんだったそうだ。
俺の家族は、親父、おふくろ、兄貴の三人
一般的に普通に育ってきた俺は、幼稚園に入り順調に成長していた。
幼稚園に入る前はおふくろや兄貴が小さな俺を面倒見てくれた。でも、親父は家にあまりいなかった。
親父の仕事は長距離の大型トレーラーの運転手。
その為週に1度しか帰って来なかった。
それでも一人では無かったから寂しくは無かった。
そして俺が幼稚園に入園、兄貴は小学校1年生になった。
小学生にらなった兄は、ゲームとかの遊びを覚え、俺に教えてくれた。その時やっていたゲームがスーパーファミコンのスーパーマリオコレクションだった。
二人で対戦出来るってこともあり、いつも二人でやっていた。いつも俺は兄貴に負けていた。
悔しくて、悔しくて、兄貴が友達と遊んでいる時も一人でスーパーマリオコレクションをやっていつか勝ってやろうと思ってた。
でも兄貴は新しい遊びを覚えると相手をしてくれなくなった。
それからは平凡に幼稚園に通って、家に帰ったらゲームをやったりする毎日の繰り返し、何も変わった事は無かった。
俺が幼稚園年長になった時に、おふくろが外に働きに出た。保険会社に勤めるようになって忙しくなり
幼稚園の迎えも遅くなった。
兄貴も外で遊んでる時間も多くなり一人の時間が増えた。
その時、親父が引っ越しを決意した。
夢のマイホームだった、理由は俺が小学生に上がったら今住んでいる家に学習机は二つは入らないし、これからどんどん子供も成長する。そしたら部屋も欲しくなるだろうって事だった。
そして、卒園を間近にした時に家が建った。
引っ越ししてすぐ兄貴と俺の部屋があった。
それは、二人だけの空間で学習机もある。二段ベッドもある。あの時の二人はこれだけの幸せがあっただろうかのように喜んだ。
引っ越ししてからすぐ幼稚園を卒園した。
そして4月小学生に向けて歩き出した。