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「やだ~、もうこんなに暗いっ!」
家庭科室から昇降口へとむかうと
外は驚くほど暗くなっていた。
香乃がこわ~と言いながら
上履きからローファーに履き替える
暗闇、光、
探し物なら電気をつければいいし
やっぱり、
探していることがばれたら困るもの?
「春香ー?はるーかーぁ!」
「んーー?」
「んーー?じゃないよ、もう!
ひとりであっちの世界行かないでよ。
考える美人は、
そりゃ、美しいけどさぁ。」
香乃は、優しい。
ショートカットでズバズバ物を言うくせに優しい。
「うん。ありがとう。」
やっぱり春香、変っ
照れているような
明るい声が私の耳に届いた。

