その日はいつもと変わらない夏の日だった。

けいとお家で映画を観ようとしてレンタルビデオ屋さんに行った帰り

観たかった映画を無事借りれてうきうきしていた私達。

横断歩道で青信号になるのを待っていたその間にも映画のことをたくさん話していた。

あそこのあのシーンはよかったよね!とかあそこのあのシーンはキス激しかった!!!とかけいは変態だからふざけてそんなこと言って私がばーか!とツッコミをいれる。

いつも通りのくだらないけど楽しい時間


ようやく青信号になって私はいつもみたいにはしゃいで勢いよく信号を渡ろうと走り出した。


その瞬間、私の右側はトラックのランプで照らされていた。


(え…死にたくない)


そう思った瞬間私の身体は撥ねられた。


即死だった。