リー•ゼクス

「セシル!!さっさと起きねえか!!」
朝。頭にガツンと来るような、野太い声が夢の中にまで入り込み、俺を目覚めさせる。
聞きたくはないが毎日聞いているこの親父の怒鳴り文句、いい加減慣れてきたというものだ。
とはいえ、抵抗するけど。
「この野郎………毎度のこととはいえ、すんなりとは起きねえな………」
これで諦めてくれる親父ではないことは、息子であるこの俺がよく知ってる。威力は期待していない、本当にささやかな抵抗だ。
「なら仕方ねえ」
いつもここで耳元で怒鳴り、俺は反動的に跳ね起きる。どうということはない、俺の耳は親父の声に合わせて成長した。大丈夫、鼓膜は破れない。
「今日は新技といこうじゃないか」
ん?新技?
なんか金属音がするな、何だ?