全部話した。

今日聞いたこと、

勝手な提案をしたこと、

全部を。

「………」

「勝手な提案をしてごめんなさい…なんとか、ならないかな?」

こんなことが許されるとは思ってない。

でも、どうしても、彩葉と雫くんの力に少しでもなりたい。

「…俺の一存じゃ無理だけど、じいちゃんに相談してみる。」

思ってもみなかった反応に驚きが隠せない。

「ありがとう!直人くん…大好きだよ。」

「俺も大好き。じゃあ動きだそうかな。じゃあな。」

「うん。ありがとう。おやすみ。」

直人くんは足早に病室を出ていった。