昼休み。
元1年A組、現2年B組の生徒が会議室に集められた。
「元1Aと現2Bに集まってもらったのは、渡井から報告があるからだ。…渡井、あとは頼む。」
私は頷いて全員の前に立った。
一礼をして、深く深呼吸をし、話し始めた。
「9月29日、元1A、そして2Bの清水 海実が…亡くなりました。末期の脳腫瘍でした…」
そこまでで既にざわめきだした。
「そんな海実から、みんな宛の手紙を残されました。今から、それを読みたいと思います…」
ざわめいていた会議室が一気に静まり返る。
「クラスのみんな・バトントワリング部・先生方へ
私が死んでしまう前に、
私の大切な人たちに手紙を書こうと思いました。
まず始めに、
みなさんに挨拶もなしに学校を辞めてしまい、すみませんでした。
本当はもっとみなさんといろいろなことをしたかったです。
私は末期の脳腫瘍で、入学したときは既に余命は長くて3年でした。
治療をしても、余命を延ばすだけで私は治療を受けませんでした。
私に未来はありません。
でも、みなさんにはあります。
これからを精一杯生きてください。
命は無駄にしないでください。
そして、幸せになってください。
ごめんなさい。
ありがとうございました。
清水 海実より。」
私は手紙を読み終えた。


