全部話す。 「聞いてくださいますか…私の話。」 先輩は無言で頷いた。 「先輩が思っているように、私は病気です。 悪性の脳腫瘍です。手術は逆に命の危険を伴うためできません。 ただ時を待つだけ…。私の命は…」 次の言葉を言うことを躊躇った私。 そんな私をただ真っ直ぐに見つめている先輩。 「…………………長くてあと3年。これが私の全てです。」