「ちょっと俺、書類出してくるな…」 と言って、兄貴は病室を出て行った。 病室では看護師が機械の片付けを行っていた。 雫くんは彩葉ちゃんを連れて、空き部屋へと行っていた。 そして片付けが終わって、看護師が病室を出て行き、海実と2人になった。 「…………海実」 返事などないが、俺は続けた。 「今まで、ありがとな……」 海実が笑った気がした。 そしたら、不思議と涙が溢れた。 涙と同時に今までのことが蘇ってきた。