「本当に1人で大丈夫?」

この年で心配されるほどダメな娘なのでしょうか。

「大丈夫だって!お母さん心配しすぎ。じゃ、行ってきます」

半ば無理やり話を終わらせた。

「え、もう行くの!?いってらっしゃい」


家から1時間ほど歩くとマンションが見えた。
今日から私が住む場所。

荷物もだいたい届いてるはずだし
あとは管理人さんに鍵をもらうだけ。

「あれー?ん〜」

この後に及んで無いとか言わないよね。

「ごめん、今、鍵ないから部屋に行っててくれる?部屋は開いてると思うから」

あまりに、申し訳なさそうに言ってくるもんだから

「大丈夫ですよ。ありがとうございます。」

笑顔で対応してしまった。
私はあまり笑わないから。