あたしの質問をのらりくらりとはぐらかす壱吾。


爽やかだけど、下心丸出しの笑顔で…。


「この無節操男!あんたが知らないなら、偉い奴を探し出すまでよ!黒砂糖!とりあえず出発するよ!」


あたしは手に握ってたネックレスを、乱暴にデニムのミニスカのポケットに突っ込んだ。


そしてホワイトチョコのドアを割りそうな勢いでバタン!と開け、ズカズカと外に出る。


そんなあたしのあとを、黒砂糖が慌てて追いかけてきた。


来なくてもいい壱吾と一緒に。