*** 「失礼します」 英語のテストが終わり、あたしはそのまま荷物を持って理科室に赴いた。 いつものように平塚先生は教卓で何か作業をしていた。 「テスト、頑張ったね」 平塚先生はニコッと笑ってあたしのことを褒めた。 「課題二倍は絶対に嫌だったので」 本当にただそれだけのために頑張ってきたからなぁ…。あたしも極端なのかもしれない。 「次のテストでは満点取らないと課題三倍にする、っていうのもいいかもね」