*** 「ん……」 パチっと目を覚ますと、あたしの目の前に映ったのは、夕焼けがかった天井だった。 「どこだ……」 ゆっくりと身体を起こすと、周りはピンク色のカーテンに包まれていて、いつの間にか理科室じゃない場所に来てきた。 ということは、ここは保健室…? 保健室のベッドの上でぐっすり眠ったおかげで、少しだけ頭が冴えている気がする。